INTRODUCING!, Concep
NY新鋭アーティスト、コンセプ(Concep)にせまる!

Text: 中村竜也
Photo: one_2_three
NYと東京は比べられることが多いですが、実際に来日してみた印象は?
ニューヨークと東京は、兄弟みたいって言えるかな。とてもインスピレーションを感じる街だよ。
ファッション、アート、風土、建物…すべてがとっても印象的だった。僕の人生において今は分岐点の
時期だと自分でも思っていて、まだ僕を知らない人達に自分を紹介することに集中してるんだ。そんな中、
東京は1番来たいと思ってた場所の一つで、自分の作品をみんなに見てほしかった。なぜならこの街は、
世界に通ずるものがたくさんあるし、他国の人々が世界を見た時に、日本っていうのは、
真っ先に浮かぶ場所だから、必ず自分を表現できる場所だと思ってた。
印象どおりの街だったよ。
日本のクラブカルチャーはどう思いました?
アーティストであったり、一個人として、ニューヨークのクラブシーンは、
人々が“SWAGGER”(イケテル)って呼ぶものに関係してくる。だから、遊びに行ったり、
色んな人に会うことも、自分の仕事に結びついていくことが多々あるんだ。
日本でもそれは同じことだと思う。出かける場所がたくさんあって、会うべき人がたくさんいて、
その人達が色々なことをやっている。そういった意味でも日本のクラブシーンは
素晴らしいと思う。こんなにもアメリカのカルチャーが浸透していると思わなかったし、
みんなそれを自分流に楽しんで、理解している。サウスミュージックが流れるクラブにも行ったし、
クラシックヒップホップやハウスが流れるクラブにも行ったよ。ニューヨークで起こっていることは、
ほとんど ここでも見つかるのには正直驚いた。これは、友達やアメリカの人たちに真っ先に
伝えたいことだね。僕らの文化は日本にあって、みんなそれを認めて、楽しんでくれているって。
日本のクラブシーンは本当に楽しいよ。ニューヨークみたいに朝まで遊んでいられるしね。ただ、
電車が動くのを待たないといけないけどね(笑)。とにかく同じヴァイブスを持っているから
みんな出会いを喜んでくれるし、色々経験して、楽しんでほしいと思ってくれる。みんないけてるしね。
分かる?DOPEだよ!

ダンサーでもあるコンセプだけど、日本のダンサーの印象は?
日本人がやることは何にしても、やる気があって、テクニックもすごい。こっちに来た初日に
クラブ“Harlem”に行ったんだけど、すごく楽しかった。みんなグルーヴを楽しんでいてから、
踊っていてもまさにホームにいる気分だったよ。日本ではヒップホップが盛んみたいだけど、
僕はどっちかというとハウスとかブレイキングなんだ。でも、素晴らしいダンサーはたくさんいて、
フィーリングを感じ合い、エナジーを出し合うのを楽しんでるみたいだね。それが大事なことだと思う。
ダンスとはエナジーを交換することであって、僕にとっては、アートとの陰と陽みたいなもんだ。
アートは自分のメン タルな部分を補ってくれて、ダンスは身体的な方面でそうしてくれる。ダンスでは、
いつも怒りとか喜びとか持っている感情を表に出せるけど、アートでは考えを表現して、
自分の持っているものを人に見せることができるからね。
コンセプはいつもオリジナルですごくお洒落だけど、ファッションに対して気を使う部分は?
ファッションとは、自分を表現するまた違う手段だよね。僕にとって服を着ることとは、
自信を持つため、心地よさのため、またお洒落していたいからでもあるんだ。だから、
他の人が僕を見たときに、いいフィーリングを持っているって感じてもらえたら嬉しいかな。
見た目は、もちろん一番大事なことではないけど、自分の明るい面を表現する確実な方法だ。
僕は色物が好きだし、自分の作品と関連付けるのが好きだから、かっこいい色を使って、
人と違うコーディネートをするよう心がけている。日本では、個性的なファッションが
いっぱいあって、見ていて楽しいよ。僕は、古いものと新しいものをミックスするの
が好きなんだ。そう。ニューヨークだと、ポロのヴィンテージを探しに色んなお店に
行くんだけど、色んな服を掘り出して、新しい物と合わせるんだ。それが僕のスタイルかな。
日本のファッション、どう思う?
そうだな、まずニューヨークですごくいいと思うのは、みんなの服の着こなし方。でも、
ここ日本では、さらにクオリティの高いものや、選択肢がいっぱいあるから、
好きなスタイルだって何でも選べる。どんなにオタクっぽい人だろうと、
パンクロッカーだろうが、ヒップホッパーだろうが、お洒落にきめてるのに
はびっくりしたよ。それってすごいことだと思うよ。ロックンロールみたいな格好を
した人が、ヒップホップな人と並んで歩いてるのはおもしろいしね。かと思えば
スケーターがスーツ着た人と歩いてたりもするし。なんか、
色々なスタイルを着てみたくなっちゃう。毎日違う格好をして、
違う人になりきれるもんね。あとは、“APPLE BUM”のみんなに会えたのは嬉しかったよ。
一番気に入ってるのは、APPLE BUMから出ているWu-tangのSHAOLINキャップ!
あれは上手に着こなしたいね。あとはメガネとかバッグ、スニーカーもやばいね。
まだスニーカーはゲットしてないんだけど、帰る前にぜひ買いたい。俺はスニーカーと
ポロオタクだから(笑)。
前に取材で家に行ったとき、たんすに100足ぐらいあったもんね!
スニーカーとポロはもう悪い癖だよ…。高くつくし…。日本にいる間は、もっと小さいものを
探してる。アクセサリーとか、家のポロコレクションに合わせるようなアイテムを。あと、
ラルフローレンで気になってるものもあるから、それもまた見に行かなきゃ!
音楽でも、アートでも、影響を受けたり、注目するものは?
俺にインスピレーションをくれるもの…みんな知ってるかもしれないけど、
僕は視覚芸術家で、グラフィティアーティストのジャン=ミシェル・バスキアの
大ファンなんだ。自分もグラフィティの背景から画家になってるから、なじみがあるのかな。
前に聞いたんだけど、バスキアがお金を儲け始めたころ、ディオールとかの高いブランドを
着るようになったのに、新品をペンキだらけにしてたんだって。それって俺のポロへの
スタンスでもあるんだ。お気に入りのポロにペイントしたりするし。
じゃぁコンセプは、新しいバスキアだ。
そう言われるのはすごく光栄なことなんだけど、新しいバスキアにはなりたくないんだ。
やっぱり僕は“コンセプ”になりたいかな。服を買って、それにペイントして、新しいもの
にする。ファッションの奴隷になってはいけない。だから、何を着るにしても、
着こなさないといけないし、それが僕だ。ペンキだらけのズボンに、300ドルのポロの
ニットで出かける。それがいいコーディネートで、組み合わせ方だと思うんだ。
それがさっき言ってた、新しい物と古いものを組み合わせるってこと。
好きなブランドは?
一番好きなのは、もちろんラルフローレン。スニーカーだったら、ナイキオタクだね。
日本でも、ナイスなナイキを履いてる子をいっぱい見たよ。日本だとナイキはどっちか
というとライフスタイルそのものだよね。アメリカとはまた違う感じで、みんな取り入れてる。
あと最近はブティック系のブランドも気になってるんだ。グッチとかドルガバ、
フェンディとかもかっこいい。でも、シンプルなノースフェースとかリーバイスも好きだよ。
505とか501のデニムね。シュープリームやスープラといったストリートブランドもよく
見るね。日本にはブランドがいっぱい合って、少しずつ覚えてきたよ。NUBIANとかの
セレクトショップも行ってみたいな。
日本の音楽シーンについてどう思います?
まずレコード屋はやばいね!レコードを持ってる人をよく見るよ。前ほどじゃないかもしれないけど、
レコードもまだまだ主流みたいだね。みんな音楽をよく聴いてて、流行にも敏感な印象を受けたかな。
サウスのヒップホップがかかるクラブに行ったときも、地元ニューオーリンズでしか聴かない
ような曲までかかってたのにはホント驚いた。東京のクラブにいるのに、まるで地元にいるみたいな感じがして
びっくりしたよ。そういう意味では音楽的にも、アメリカと通ずるものがあると思う。DJは最新の音楽でフロアを
ロックし、MCもマイクを握ってアメリカと 同じようにフロアを盛り上げてた。この前レコード屋に行った時なんて、
かかってた曲を知らなくて、店員に聞いちゃったよ(笑)。
最後に1 two one 2の読者に一言
日本のみんながニューヨークスタイルに興味を持っているのを感じる。みんな俺たちのバイブスとか、
何が起こってるかをリスペクトしてくれるし。だから、常に自分を発信して、新しいものを
創り出そうって思えるんだ。ニューヨークと一緒でね。東京も、ニューヨークと一緒で変化し続けると思うよ。
今のニューヨークは、あちこちで色んなスタイルが交差してて、80年代前半を彷彿させるんだ。
パンクロッカーが、ヒップホッパーとつるんでるような。まぁ、これからファッションはもっと
面白くなるってことだね!アーティストとしては、アート・音楽・ファッション・ダンスも含め、
ブルックリンではいま生まれ変わろうとしてて、もうすぐ日本にも
伝わってくるんじゃないかな。
more of Concep at
his Official site.
http://www.concepmakelove.com/
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